日本でいうオーガニックコーヒーとは、有機JASの基準に沿って生産・焙煎され、認証を受けた事業者が有機JASマークをつけたコーヒーのことです。
オーガニックコーヒーとは、有機JASマークのあるコーヒー
日本では、「有機」や「オーガニック」と表示できる食品が法律で決まっています。農産物、畜産物、加工食品は、有機JASマークがなければ「有機」「オーガニック」や、これと紛らわしい表示をつけられません。コーヒーも同じです。有機コーヒーも、オーガニックコーヒーも、このマークが条件です。
有機JASは、国が定める日本農林規格(JAS)のひとつです。マークは太陽と雲と植物をイメージした図柄です。農林水産省は、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として生産された食品を表す、と説明しています。
この仕組みができる前は、「有機」や「減農薬」の表示があふれ、基準もそろっていませんでした。そこで国際的な基準(コーデックスのガイドライン)に沿って有機のJASが定められました。有機農産物と有機農産物加工食品は、2001年4月1日から、マークのないものに「有機」と表示できなくなりました。米国やEUの有機の制度も、同じガイドラインに沿っています。
表示のうえで「有機」と「オーガニック」は同じ扱いです。有機加工食品の規格は、名称を「有機○○」または「オーガニック○○」と書くよう定めています。
だれが認証するのか
認証するのは、農林水産大臣の登録を受けた「登録認証機関」です。農家や製造業者の申請を受けて、書類審査と実地検査を行います。ほ場や工場が規格を満たしているか。規格どおりに生産し、記録をつける体制があるか。その二つを確かめます。
認証のあとも、登録認証機関は少なくとも年に1回、調査に入ります。認証は商品ごとではなく、事業者ごとです。認証を受けた事業者が、自分で生産した食品を規格と照らし合わせ(格付)、合ったものにマークを貼ります。
登録認証機関には、国内の機関も海外の機関もあります。一覧は農林水産省のサイトで公開されています。
コーヒーは、産地と焙煎所で認証される
農林水産省のQ&Aは、コーヒー生豆を「有機農産物」の例に、焙煎したコーヒー豆を「有機加工食品」の例に挙げています。加熱は加工にあたります。有機のコーヒー豆が袋に入って届くまでに、産地と焙煎所の二か所で認証がかかわります。
- 産地。コーヒーの木のような多年生の作物では、収穫前の3年以上、原則として化学的に合成された肥料と農薬を使わないこと。遺伝子組換えの種苗も使いません。
- 輸入。日本が有機の「同等性」を認めた国・地域(米国、EU、カナダ、台湾、英国、スイス)の有機食品は、日本の認証輸入業者が証明書をもとにマークを貼れます。それ以外の国のものは、現地で有機JASの認証を受けた事業者がマークを貼って輸入されます。
- 焙煎。焙煎する事業者が「有機加工食品の生産行程管理者」として認証を受けます。有機JASの生豆を、ほかの豆と混ざらないように管理して焙煎し、規格と照らし合わせて袋にマークをつけます。
生豆が有機でも、焙煎する事業者が認証を受けていなければ、焙煎した豆に「有機」「オーガニック」とは表示できません。
袋で見分けるところ
- 有機JASマーク。容器や包装の見やすいところにつける決まりです。
- マークの下の認証機関名。略称で書かれることもあります。
- 一括表示の名称。「有機○○」や「オーガニック○○」と書かれます。
- 一括表示の原材料名。有機の原材料には「有機」の文字がつきます。コーヒーでは、原材料名のあとに生豆の生産国名も書きます。
- 「転換期間中」の文字。有機への転換を始めたほ場(転換開始後、最初の収穫前1年以上)で育った原料を使ったという意味です。
SNöBIのオーガニックコーヒー
SNöBI(スノビ)は、Tokyo Coffeeがつくるオーガニック・スペシャルティのラインです。第一章の4種は、どれも有機JASの生豆です。
焙煎するTokyo Coffeeは、2020年4月30日から有機加工食品の生産行程管理者として認証を受けています。2026年7月からの認証機関は、JASCERT(一般社団法人日本農林規格認証アライアンス)です。
| コーヒー | 生産者 | 標高 | 精製 |
|---|---|---|---|
| ペルー チリノス ゲイシャ | ミゲル・エステバン・ラミレス・アグルト(チリノス生産者組合) | 1,731m | ウォッシュド・天日乾燥 |
| エチオピア グジ タデGG農園 | タデGG農園、タスファイ・ベケレさん | 1,800–2,200m | ナチュラル・天日乾燥(アフリカンベッド、ハンドソート) |
| コロンビア ウィラ | ウィラ南部の複数農園(ASOBOMBO生産者協会) | 1,700m | ウォッシュド・天日乾燥 |
| メキシコ チアパス デカフェ | グラポス農協(GRAPOS)の小規模生産者 | 1,400–1,700m | ウォッシュド → マウンテンウォーター製法(薬品不使用のデカフェ) |
4種とも浅煎りで、豆のままお届けします。
よくある質問
- 「有機」と「オーガニック」は違いますか?
- 表示のルールでは同じ扱いです。どちらも、有機JASマークのある食品にだけ使えます。
- 有機JASのコーヒーには、農薬がまったく残っていませんか?
- 農林水産省は、一般的な環境汚染があるため、有機農産物に全く残留がないことは保証できないと説明しています。有機JASが定めているのは、生産の方法です。
- 海外のオーガニック認証のコーヒーは、日本でもオーガニックと書けますか?
- 日本で「有機」「オーガニック」と表示するには、有機JASマークが必要です。有機の同等性を認めた国・地域の認証品は、日本の認証輸入業者が、輸出国の政府機関などの証明書をもとにマークを貼れます。
- SNöBIのコーヒーは粉でも買えますか?
- 第一章の4種は、豆のままでのお届けです。




